2001年「お地蔵さん」 | |
私が生まれた母屋のすぐそばには小さな屋敷林があって、そこには沢山の石仏が大小ゴロゴロあった。 大きなものは背丈以上、町の指定遺跡にもなっていた。 そんな中の一つに、母が「首なし観音」と呼ぶ胴体だけの石仏が小さな祠に収まっていた。 母はその首なし観音を私が生まれた時から私の守り本尊として何かあるごとにお茶を供え、祈ってきたという。 初めてそれを聞いたのは大学受験の時だはなかったかろうか・・・・・・ 「お茶をあげて拝んでいけ・・・・洋子の仏さんなんだから・・・・」「私の・・・・・、ふ・・・・・・」 以来それが何故首なしなのかも聞かず、郷里へ帰るとたまに拝む。 唯、「ありがとう」しかない・・・・・・。 しかし、何故首なしの観音なのだろう・・・・・・。 |
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